「僕の人生は旅行がベース」プログラミングを学習し、フリーランスエンジニアを目指す理由

「僕の人生は旅行がベース」プログラミングを学習し、フリーランスエンジニアを目指す理由

オンライン学習サービスやプログラミングスクールによって、プログラミングを学習しエンジニアとして働く人が増えてきています。ですが、プログラミング学習で途中で挫折してしまう人も少なくありません。

そこで思ったのが、いまエンジニアとして活動している方が、どのようにプログラミングを学習してエンジニアになったのかを知れたら、これからプログラミングを学習する人向けのロードマップになるはず!そこで本連載では、いまエンジニアとして活動されている方々に、プログラミングの学習方法などをインタビューしていきます。

第1回は、セブ島で英語とプログラミングを学び、現在はベンチャー企業でサーバーサイドエンジニアをしている、異常なくらい旅好きなTakumiさんに、「エンジニアになった理由」「どのようにしてプログラミングを学習したのか」をお伺いしました。

Takumiさん
バックパッカーなwebのエンジニア。大学時代にセブ島にて、英語とプログラミングを学ぶ。帰国後に、都内web系インターナショナルなベンチャーに、エンジニアインターンとしてジョイン、そのまま正社員へ。CEFRのレベルはC1(TOEIC 900くらい)。渡航した国数は現在30ほど。
Twitter:@ynwa_ynwa_0826
Blog:I am at… | プログラミング・英語・海外の情報ブログ

プログラミングの講義で、先生が褒めてくれたことがモチベーションに

──現在のご活動について教えてください。
品川にある割とインターナショナルな感じの、ベンチャーと大企業の真ん中ぐらいの規模の会社に勤めています。その会社は越境ECを運営していて、そのサービスのサーバーサイドエンジニアをしています。

──エンジニアになろうと思った理由を教えてください。
大学の学部は人間科学部の人間情報学科で、正直最初に入った時は何かに興味があって入ったわけではなく、何となく入ったんです。そこで3年生の時にプログラミングの授業が結構あって、Javaの授業がありました。

──おお、そうなんですね、GAOGAO代表の手島も、大学のJavaの講義で初めてプログラミングに触れたと言っていました。
同じですね。その授業の先生がすごい優しくて、僕が作ったのはごみみたいなアプリで、課題は難しかったのですが何とか頑張ってやってみたら、その先生がめっちゃ褒めてくれて、それがめっちゃ嬉しかったんです。その時に、もしかしたらプログラミング結構向いてるのかなと思いました。

就活を前にしてうつ病になり、セブ島に突然留学へ

それで3年生の時に、就活を前にして完全にうつ病になりました。うつ病になって、全部の予定をキャンセルして実家に帰ったんです。そこから「どうしよう?」となって、親が留学しろと言ってきて、それでセブ島に突然留学しに行きました。

セブ島への留学が決まって、その少し前にやったのがJavaの授業で、プログラミングが少し頭の中に残っていました。せっかく留学に行くんだったら、英語以外のことも勉強したいと思っていて、何かないかなと探していたらNexSeedというセブ島のプログラミングスクールを見つけました。

最初はNexSeedをどうしようかなと思っていて、実際セブ島に行ってからNexSeedを訪問しました。そこでNexSeedの先生方とお会いして、エンジニアは面白そうだなと思い、最初は Swiftコースに行こうかと思っていたんだけれども、開講期間の問題もあって、PHPコースに入学しました。

それでPHPコースに入ってみたら、プログラミングがすごい楽しかったんです。

──その学校では PHPを1か月間勉強されたんですか?
はい、そうです。その後イギリスにも留学に行き、2ヶ月滞在した後に帰国しました。

帰国した後に考えていたのは、エンジニアかマーケティングのどちらに行くかです。それを考えていて、とりあえずインターンをしようと思って、最初にインターンの面接に行ったのが今の会社です。

上司が自分にすごいに似ていて、バックパッカーをしていたこともあってそれで気が合いました。

プログラミング学習のベースはProgate、だがやりすぎは良くない

──プログラミング学習については授業でJava をやって、セブ島でPHPを勉強してたと思うんですけども、その他ではどのような学習をしていましたか?
Progateをよくやっていました。

──それはインターンを始める前ですか?
はいそうです。インターンを始めてからはあまりやらなくなりました。

──インターンをする前に、セブ島のプログラミングスクールに行きつつProgateもやっていたんですね。
そうです、なのでプログラミング学習のベースはProgateです。自分は最初からエンジニアの道に行くと完全に決めていたわけではなかったので、もっとがっつりするという気にはならなくて、Progateをひたすらやって、分からない所はググってというやり方です。それが初心者には良いかなと僕は思います。

──ちなみにProgateのコースはどのコースをやられましたか?
PHPコースですね。ちなみにProgateのレベルは300ぐらいでした。コースを10周くらいやりましたが、やりすぎはあまり意味はなかったです。

──それだけやったら、PHPの基礎は身についたのではないでしょうか?
そうですね、ある程度何周かしたのは良かったと思います。でも当時の自分はProgateで正解したらOKだと思っていたので、慣れすぎると答えを暗記してしまっていて、それはすごく良くなかったです。

TakumiさんのProgateダッシュボード。

──プログラミングを学習していて、大切にしていた事はありますか?
今もですけど、絶対に復習はするようにしています。チャットワークにマイチャットという機能があって、ここにひたすらその日のメモを書き込んでいます。その日にできなかったことをインターン始めた時からずっと書いていて、必ず見返しています。

──逆にプログラミングを学習していて、何かやっておけばよかったことはありますか?
自分のポートフォリオになるようなものを、もっと作っておけばよかったなと今では思います。

自分は、興味が湧くようなサービスがなくて、考えたのはPHPで作られてるサービスをたくさん見て、それでそこから自分が好きな分野で何かサービスを作っといた方がよかったのかなと今では少し思います。どちらがいいのかはまだ分かりませんが。

──今後個人サービスを作られる予定はあるんですか?
ないです。僕はブログを育てて行こうと思っています。

Takumiさんの個人ブログ「I am at… | プログラミング・英語・海外の情報ブログ」。プログラミングのことや英語の勉強、海外のことなどの記事を多く執筆。

あとは後悔していることは、さっきも話したんですけれども、Progateを早く止めておくべきでした。プログラミング初心者にはすごく良いサービスなんですけれども、早めに卒業して次の学習に行くべきだったと思います。

「192ヶ国に行くのが夢」、フリーランスエンジニアは目標達成の手段

──いまベンチャー企業でエンジニアとして働いていて、今後どうしていきたいと思っていますか?
フリーランスエンジニアになりたいです。

──なぜフリーランスエンジニアになりたいんですか?
目標があって、僕は旅行が好きすぎるんです。今行った国が32カ国で、全部の国に行かないと気が済まないんです。192ヶ国に行くのが本当に夢なので、それを実現したいと思っています。

でも普通に考えたら難しいですよね?そういう意味でフリーランスになれば、それも可能になるのではと思っています。

そもそもの夢のために、フリーランスエンジニアになりたいと思っています。

──じゃあ今後は旅行しながら働くために、フリーランスエンジニアになりたいという感じなのでしょうか?
厳密に言うと、旅行しながら働くというのは無理かなと思っています。この前タイに行った時に、実際にリモートワークをしてみたんですけれども、僕は集中できなくて結構難しいなと思いました。

なので、自分が目指している生活スタイルは3ヶ月みっちり働いて、3ヶ月休むみたいな、欧米人的な生活スタイルをしたいです。

──なるほど。じゃあ例えばインドで3ヶ月働いて、その後移動も含めて他の国に旅行に行くみたいなスタイルですか?

それもいいですね。それこそ、どこかを拠点にしてその拠点でみっちり働いて、休みの期間はそこからどっかに旅行に行く、みたいな感じにしていきたいと思っています。いずれにしても、そういう働き方を目指しています。

──実際、フリーランスで週3働いて、世界を旅行するみたいなのは難しいですよね。
そうですね、僕は週3とかは目標にはしていなくて、がっつり働いて休む時は休むみたいな形にしていきたいです。僕はそれを目標にエンジニアになりました。

──今後いつぐらいから、そういう働き方にシフトしていきたいと思っていますか?
そうですね、来年ぐらいからしていきたいと思っています。もしかしたら、2年後とかになるかもしれません。今の会社はすごく好きなので。

何でもいいから目標を持とう、プログラミング学習者へのメッセージ

──最後に、プログラミングを現在学習中の人に向けて、何かメッセージやアドバイスがあればお願いします。
僕は目標を持った方がいいと思います。それは僕の場合は旅行に行きたいという目標でした。何でもいいですけど、目標は持った方がいいと思います。目標を持たないと本当に続きません。僕にとっては、それが旅行でした。

──Takumiさんはいつくらいからそういう目標を持ってたんですか?
それは大学2年生の時に初めて一人旅をして、東南アジア回ったんですけど、それがすごい楽しかったんです。そこからドハマリしてしまって、32ヶ国に行ったんです。

ただその就職活動で、普通に就活したら無理じゃないですか。だからどうしようかな?とすごく悩んでいたので、その就活の時ぐらいからだと思います。

まとめると、僕の人生は旅行がベースです。

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